2016年10月28日

潮目


全身に満ちる「身体感覚」。
つま先……胴体や首……頭……指先……各関節……

われわれが「心」と捉えるものは、この身体感覚を統合して感じているものだ。

その全身の並行した身体感覚には潮目のような偏りがあり、強い・弱い、加速するところ・止まってしまうところ、等がある。
そのバランスが人それぞれなのだ。

潮目、とそのようにこの全身の感覚を海にたとえるなら、その海面には、潮目の偏りに連動して視覚や音の「イメージ」が顔を出す。
言わば「雑念」やら「感情」やらだが、それらのイメージが、人それぞれの潮目のパターンに従って現れたり潜ったり、ループしたり、淀んで留まったり、順序を入れ替えたり…など独自の動き方をして、「その人」の性格やセンスを形成している。

潮目が偏りすぎると、イメージを健全・効果的にコントロールすることが出来なくなる。
例えば、思考力や記憶力の低下、性格の歪み、身体機能や運動センスの低下、などが起こったりする。

そういった潮目の偏り過ぎを矯正し、内面をシンプルな状態にしようというのがマインドフルネスだと思う。