ストーブに手をかざす。手のひらが温かい。
そこから少しずつ手をストーブから遠ざけると、どこかで温かみは感じなくなるだろう。
手のひらの感覚は途中でどうなったか。
無論どうなることもなく、ずっと同じように機能している。
熱いと感じようが常温と同化していようが、私たちの感覚はずっと起動したままだ。
手のひらに限った話ではない。
当たり前のことだが、生きている限りわれわれは常に全身が「ON」になっていて、外からの刺激や内側の圧力や軋みなどを感じ取っている。
その全身を満たす感覚に浸ってみる。
目立つ部分のみに注目するのではなく、小さなものを含めた全体の感覚をよく意識してみるのだ。
いわば感覚の海に浸るように。
そうすることで「私という主体」の統一感が強化される。
その「身体感覚と親密」なあり方は全身の「神経の連携」を健全にし、結果として「元気」と「聡明さ」を向上させてくれる。
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