2017年7月21日

病気の姿を把握する


人間を
① 心が正常で健康な人
②それ以外

の2つに分けると、①は「深く考えない時間の最大化」、②は「ムシャクシャを解消してくれる発散対象さがし」にほとんどの時間を割いている。
病人はこのことをよく知っておくべきだ。
すなわち健康な状態の人間は「大したことを考えていない」ということをだ。
「面倒は避け、いまある快適さをなるべく継続させてくれる人や物事と関わろう」くらいのことしか考えない。

病気の何が問題かと言えば、「自分の行動に自信が持てず悩ましいこと」と「身体的苦痛」であって、行動の「良し・悪し」ではない。
健康状態にある人間と病気の人間の行動の表面的なちがいに意味はない。
それらは実際に「全く別物」にはならないのだ。
同じ社会で生きる者同士、価値観や習慣がすべて逆転するなどといったことは起こりようがなく、かなりの部分が共通する。また健康人にも不合理・無意味な行動はある。
そもそも人間は誰もが(健康か否かによらず)極めて曖昧な存在なのである。

末節にとらわれると、確実に時間をムダにする。
乱暴に言えば、健康とは、行動の表面がよかろうが悪かろうがそれを「自分で気にしない」状態のことなのである。


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